子どもが伸びる叱り方とは?子どもの成長につながる3ステップ
子どもを叱ることは子育て中の方なら誰もが経験していることでしょう。子どものことを思うからこそ叱ってしまうものですよね。今回は、子どもがママの愛情を感じてくれて、成長につながる上手な叱り方について考えていきます。
- どんなときに叱るのでしょうか?
- なぜ叱るのか?目的を考えればみえてくるもの
- 上手な叱り方とは?成長につながる“勇気づけ”
- 叱るのではなく“勇気づけ”で伝える3ステップ
- “叱る”タイミングは子どもの成長のチャンス!
どんなときに叱るのでしょうか?
ママたちはどんなときに子どもを叱っているのでしょうか。
- 危ないことをした
- 嘘をついた
- きょうだいげんか
- ルールやマナーを守らない
- 誰かを傷つけた
- 何度言ってもきかない
など、「ここは叱らなきゃ!」というポイントはママによってもさまざまだでしょう。子どもを叱る理由はたくさんあります。
「ほめて育てる」育児法が流行し子どもは叱るよりほめて育てよう!という言葉だけを聞くと、叱ること自体をNGだと考えてしまうママもいるかもしれません。でも、ママたちが子どもに伝えたい大切なことがあるから叱るんです。
ほめて育てることが大切だからこそ、「叱る」ことの本当の意味を知る必要があるのではないかと、私は思います。
なぜ叱るのか?目的を考えればみえてくるもの
「叱る」という行為には必ず目的があるはずです。
先ほど例としてあげた叱る理由にあてはめて考えると…
- 危ないことをした ⇒ 大切なわが子を危険から守りたい
- 嘘をついた ⇒ 正直な人になってほしい
- きょうだいげんか ⇒ 仲良くお互い思いやってほしい
などのように、子どものことを叱るとき、根っこには必ず子どもの成長を願うママのポジティブな気持ちがあることに気づきます。
なぜ叱るのか?と考えてみたとき原因に注目すると、危ないことをしたのが嫌だった、嘘をつくのが許せない、きょうだいげんかにウンザリしたなどの理由になり意識がマイナスに傾きがちです。叱る目的を考えてみると子どもを大切に思っているママのポジティブな気持ちがみえてきませんか?
子どもの行為が好ましくないから叱るのではなく、その子に「よくなって欲しい」という思いがあるから、愛情があるからこそ叱るのではないでしょうか。
上手な叱り方とは?成長につながる“勇気づけ”
子どもを叱るのは愛情があるからで、伝えたい大切なことがあるからです。上手に叱るにはどうすればよいのでしょうか?
大切なことを“叱る”という方法で伝えることもできますが、「自分は大切にされている」と感じる“勇気づけ”という方法で伝えることもできます。同じことを伝えるのなら、成長につながりかつママの愛情も感じるような伝え方をしてみてはいかがでしょうか。
叱るのではなく“勇気づけ”で伝える3ステップ
“勇気づけ”で伝えるには次の3つのステップを意識します。
1.子どもの気持ちを聞く
子どもの行為にも同じように目的があります。子どものポジティブな気持ちを聞き出すには、なぜそんなことをしたのかと原因を聞くよりも「どうしたかったの?」と目的を聞いてあげるほうが子どもも答えやすいです。
2.ママの気持ちを添える
ママの気持ちというのは、ママが叱る目的です。
前述の叱る理由を例にしてママの気持ちを添えてみると「大切なあなたがケガをするとママは悲しいよ」「嘘をつかれるのは悲しいし、正直に話してくれると嬉しいんだよ」というようなかんじでしょうか。ママの気持ちを言葉にすると、子どもに対する思いが伝わりやすいのです。
3.なぜダメなのか理由を説明し、お願いする
「◯◯してね」「◯◯しなさい」と指示命令するのではなく、「◯◯してくれると助かるんだけど」「〇〇してくれると嬉しいよ、どうかな?」というようにお願いすると、2つのよい効果があります。まず1つ目は、選択肢を与えられることで自分の意見を尊重してくれていると子どもが感じること。2つ目は「ママに言われたからする」というのではなく、「自分で決めたからする」という感覚が残ることです。
以上の3ステップがうまくいけば、子どもが伸びる上手な関わり方になるのではないでしょうか。
3つ目のステップについては、子どもがまだ自我の芽生える前の小さなころなら「◯◯してね」「◯◯しようね」というのでもよいかもしれません。自分で考える力が育ってきたころから、「お願いする」を取り入れてステップアップしていけばよいと思います。
“叱る”タイミングは子どもの成長のチャンス!
叱らなければいけないときは子どもの成長のチャンスだととらえましょう。そう考えることで、子どもが好ましくない行動をしたときでもママの気持ちが前向きになるかもしれません。人は失敗をするから成長するもので、逆に言えば失敗をしなければ成長もしないということなのですから。
子どもが好ましくない行動をしたときこそチャンスだと思い、“勇気づけ”で大切なことを子どもに伝えてみてはいかがでしょうか☆
ママだって「怒り」の感情があるので、頭ではよりよい方法がわかっていてもつい感情的に怒ってしまうこともあるでしょう。子どもに怒りの感情をぶつけてしまったときはどうすればよいのか?ということについては、また次の機会にお伝えしますね!