1年以上ぶりの更新～コロナ禍で釣りチャレンジ【後編】

前編からの続きに恐ろしいほど開きがある…。それはさておき、後編です。もう釣りの記憶が薄れゆく中書くこととします。

釣り場を変えよう！爆釣タイムまであとわずか

最初の釣り場はヒトデが祭りのごとく釣れるミラクルゾーンだったため、魚を求めていた私達は釣り場を移動することにしました。

釣りにはよく釣れる時間帯というものがあるそうです。父子いわく満潮前後の潮が動く時が狙い目だそうで、その爆釣タイムを逃さないように次の釣り場へと移動するのがベターだと。満潮までの時間がせまっていたため、私達はヒトデ祭り会場をあとにして、なるべく近場の釣り場へと車を走らせました。

見てはいけない！それでも気になる視線の先に

私達が到着した次の釣り場は、車を横付けして魚釣りを楽しめるところでした。等間隔できれいに駐車されている車を眺めながら、自分たちが駐車できるスペースを探してゆっくりと車を流していきましたが、空いている場所はなかなか見つかりません。普通に考えてみれば、この時間帯に釣れそうな釣り場には先客がいるのが当たり前です。

「どこも空いてないねぇ…」と、ため息を漏らしながら次の釣り場を探すかと諦めかけていたそのとき、息子が「あーーっ！！」とワントーン高めの声で叫んだのです。車を停められるスペースがあったのかな？！

…いや、そんなスペースはどこにも見当たりません。

「母さん！あの人見て！！見て！！」
息子の指差す方には、しゃがみこみ熱心に餌を竿につけている男性がひとり。

んんん？？？

あーーーーっ！！！おしりが出てる！！！

これはいけません！大変です！！
出すぎです！！！
あろうことか、おしりの面積半分以上が世間にさらされています。ちょっと《こんにちは》して見えている程度ではありません。決して言い過ぎや盛っている訳ではなく６割以上は出ています。我が家の車中はプチパニック状態。その男性は餌をつけることに夢中になりすぎて、自分のおしりがあんなにも出ていることに全く気づいていない様子、なぜ気づかない、ありえない、わざとですか？魚を捕まえるまえに自分が捕まってしまうんじゃないかと心配になるくらいのおしりが…。

純粋な息子は「気づいてないから教えてあげなきゃ！」と、車の窓を開けようとしました。は？！いや！ダメーーーっ待って！大きな声で窓から教えてあげちゃダメ！周りの人もみんな気づいて見ちゃうっ！！「おしりがほとんど出てますよーーーっ」なんて大声で叫ばれることは公開処刑を意味します。慌てて私は息子を止めました。

そして、申し訳ないけれど親子で大爆笑しながらその場を離れたのです。

この日以降わが家では、その釣り場は『おしりプリの釣り場』が正式名称となりました。

いろんな意味で『おしりプリの釣り場』から離れがたい気持ちを抑え、次なる釣り場へと移動です。もう爆釣タイムまであまり時間もありません。

釣り場を変えてワクワクの意味も変わる

釣り場を変え、気を取り直して釣り再開です！

爆釣タイムを目前にがぜん父子はやる気満々ですが、私はそろそろおなかもすきましたのでせっせと昼食のラーメン作りのためにお湯を沸かし始めました。ワクワク。（すでに釣りに対するやる気が見られない）

私のワクワクポイントは２つありました。ひとつは野外で温かいラーメンが食べられること。もうひとつはコンロではなくダイソーで買った簡易五徳と固形燃料で湯を沸かそうとしているところ。いつかはソロキャンプを狙っている私にとって、今回の昼食はキャンプご飯の予行演習になります。ワクワク。
私が頭の中をラーメンでいっぱいにしながら固形燃料に火をつけ、湯を沸かしているそのときです。

「来たっ！！」父が声をあげました。嬉しそうにリールを巻いています。やったー！！やっと魚が釣れました！あれだけヒトデを釣りまくったあと釣り上げた魚は、サイズは小さいながらも大きく喜ぶに等しいものでした。

ついに来た！爆釣タイム

１匹目を釣ったそのあとは、同じ仕掛けで同じ釣り方をしていると面白いようにバンバン釣れはじめました。これが爆釣タイム…すごい！！

私の興味もラーメンから釣りに移り、親子３人で釣りに専念しました。周りの様子を見ていると嬉しそうに釣っているのは私達くらい。みんな落ち着いた大人だから釣れてもはしゃがず落ち着いているのかな…。父に聞いてみると、同じ釣り場でも仕掛けが違うと釣れないそうです。私達はサビキ釣りという方法で釣っていました。確かに。竿を何本か持って行って海へ糸を垂らしていたのですが、サビキ釣りの仕掛けのものだけ釣れていたのです。なるほど～、こういうところも釣りが面白いポイントのひとつなのですね。嬉しそうに釣っているので、周りの人達が「釣れてますか？」と声をかけたりバケツを覗きに来てくれたりしました。釣り仲間同士でこういったコミュニケーションができるのも釣りのよいところかもしれません。

忘れられた湯沸かし…ラーメンは？

釣りに夢中になりすぎてラーメンのための湯を沸かしていたことをすっかりと忘れていました。固形燃料の火が消えてとるじゃないか…。仕方なく新しい固形燃料に火をつけ湯を沸かし始めました。1個目の燃料が燃え尽きましたが湯が熱くなる気配がありません。1個じゃ無理だったようでなので2個目の燃料を追加し加熱を続けました。…まだ沸かない。ちょっと沸かす湯の量を欲張りすぎたようです。大き目のヤカンで1.5リットル沸かそうとしていました。そういえば見た目のバランスもおかしい、固形燃料1個でたくさんの湯を沸かすのは難しかったようです。とはいえ、湯を沸かすための道具はこの五徳と固形燃料とヤカンしかありません！頑張れ燃料！何個も追加し続けましたが６個目でついに持ってきた固形燃料も在庫終了となりました。湯がぬるい…。ぬるい湯でしたが意地でもラーメンを食べたかったのでカップの蓋をあけ、ぬる湯を注ぎ強行しました。…スープがぬるくて麺が固くて非常に不味い。こんなに美味しくないインスタントラーメンは今まで生きてきた中で食べたことがないくらい。くやしい！でも、予行演習は成功です。このやり方だと失敗することがわかりました。シングルバーナーが欲しい。
 

まとめ～釣りは楽しかった！

いろいろハプニングもありましたが（ハプニング8割）とても楽しい１日でした！親子で笑って（釣りとは関係ない笑い）、今後役立つ気づき（釣りとは関係ない気づき）もありました。釣りというレジャーはなかなかよいものですね！みなさんも釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか？