前向きに生きるコツ。人生の流れに逆らわないこと
人生を楽しむには、過去にとらわれず前を向いて明るくポジティブに生きていくことが大切かもしれません。とはいえ、前向きになれずに落ち込んでしまうこともあるのが人生。そんなとき、どうすれば上手に気持ちを切り替えることができるのでしょうか。
自分に起こることには全て意味がある
生きていると、いいことも悪いことも起こります。
予想していなかったアクシデント、
突然の嬉しい出来事…
私は、思いがけないことが自分に起こったとき「これは自分にとってどんな意味があるんだろう」と考えるようにしています。
自分にとって意味のないことは人生には起こらないと信じて生きていると、どんなことが起こってもたいていのことは前向きにとらえて一歩進んでいけると感じています。
当たり前のことが当たり前でなくなるとき
私には、子育てで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなった大きな出来ごとが2つあります。
普通のことは奇跡なのだと気づいた出産
私がはじめて妊娠したときのことです。私は、生まれてきた赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲んで抱っこされて…と、母親学級に通ったり本を読んだりしながら出産のイメージを膨らませ妊婦生活を過ごしていました。予定より2ヶ月早く生まれてきた息子は1408gと、小さく生まれた息子を私は出産後すぐ抱くことは出来ず、おっぱいもあげることはできませんでした。
「私のせいで赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまった、大きく生んであげられなかった」と自分を責めました。息子が退院するまでのおよそ2ヶ月間、息子に会える時間は1日わずか30分でした。息子のいない家の中で毎日3時間おきに母乳を搾りました。夜中の3時にアラームをセットして起き、暗い中ひとりで搾乳しながら腕の中に息子がいない寂しさを感じていました。
クラスの人気者だった息子が不登校に
小学校時代の息子は明るく楽しい性格で、クラスでもムードメーカー的な存在でした。周りの友達を笑顔にすることに喜びを感じていた息子は、「一緒にいると楽しい!」「おもしろい!」とたくさんの友達に囲まれるクラスの人気者でした。
そんな彼が中学2年生になり、学校へ全く行けなくなってしまったのです。学校へ行くこと、クラスの子たちと過ごすこと、勉強すること、部活動を楽しむこと、そういった中学生の日常が、わが家では当たり前ではなくなったのです。
生きるうえで大切なことに気づく
息子が早く生まれたからこそ、わが子に直接おっぱいがあげられること、腕の中に抱けること、隣で眠ること、触れること、おむつを変えてあげること、それらは全て当たり前のことではなく最高に幸せな瞬間で、そのひとつひとつが奇跡なのだということに気づくことができました。
息子が不登校になったからこそ、真剣に息子の人生に向き合うことができました。悩み苦しんだ時間もありましたが、たくさん悩んでたくさん苦しんで考えたおかげで、本来の息子の生き方をみつけることができたと思います。私も親として、本当に大切なことは何かということを改めて考えることができました。
できごとには必ずプラスの側面がある
プラスとマイナスは表裏一体。マイナスのできごとには必ずプラスの側面があります。悲しいことや辛いことが起きても、そのできごとのプラスの面に焦点を当てて「このできごとが私にもたらす意味は?」「このできごとのプラスの側面は?」と、考えることで光が見えてきます。
悲しいときは泣けばいいし、腹立たしさを感じたら怒ってもいいのです。マイナス感情も自分の大切な感情のひとつ。ただ、マイナス感情にずっと振り回されてしまうのではなく、自分の感情も大切にしながら前を向いていけるよう、意識してものごとのプラスの側面を見つめていきたいのです。
人生に逆らわないことが幸せに生きるコツ
起こったことの流れに逆らって、逆方向へ進もうとしてもがくのは非常にパワーを使います。それよりも、起こったできごとを受け入れ、流れに添って生きるほうが自然にうまくいくように思います。自分の身のうえに起こることは全てに意味があり、全て自分の成長につながっている、そう信じて毎日を過ごすことが幸せに生きるコツではないでしょうか。